NEROMASTERING STUDIOスタジオを開く

GUIDES

生成AI音源の冒頭ノイズを消す

Suno などで書き出した曲の頭に入る「プツッ」を、1曲でもアルバム一括でも消す方法。実際に17曲で遭遇した事例から、原因と対処を具体的に。

Suno などで書き出した曲を再生すると、頭で「プツッ」と鳴ることがあります。 1曲なら気になる程度でも、アルバムとして通して聴くと毎曲鳴るので相当に耳障りです。

原因

これは再生環境やマスタリングツールの問題ではなく、書き出された音源そのものに入っています。 波形の先頭を拡大すると、数十ミリ秒の短いスパイクが見えます。

生成の過程で、無音からいきなり波形が立ち上がる(ゼロクロスを踏まずに始まる)ことが原因です。 この不連続が「クリック」として聴こえます。

実際に17曲をまとめて処理したときに全曲で発生しており、元音源を確認したところ、すべて書き出し時点で入っていました。 つまり後段で消すしかありません。

対処:先頭カット+フェードイン

やることは2つだけです。

  1. 先頭カット:スパイクを含む冒頭をごく短く切り落とす
  2. フェードイン:切った直後から滑らかに立ち上げる

カットだけだと、切った位置で再び不連続が生まれて別のクリックになります。フェードインとセットにするのが要点です。

目安の値

設定目安考え方
先頭カット0.2 秒スパイクを確実に含む長さ
フェードイン0.3 秒不連続を残さない長さ

曲の出だしが 0.2 秒で始まっている場合は、カットを 0.1 秒に減らしてください。 逆にノイズが長く続くなら 0.5 秒まで伸ばせます。

1曲だけ直す

スタジオに読み込んだら、書き出しタブのTrim & Fade で開始位置とフェードインを指定します。 波形をドラッグして範囲を選べるので、スパイクの位置を目で見ながら決められます。

アルバムをまとめて直す

書き出しタブの Album Batch に複数曲をドロップし、 枠内の「先頭カット」「フェードイン」を設定します。 指定した値が全曲へ一律に適用され、ZIP でまとめて書き出せます。

このとき、測定も処理後の音に対して行われます。 つまりカット後の音でラウドネスが算出されるので、 表示される数値と書き出されるファイルがずれることはありません。

「なし/なし」を選んだ場合は処理を完全に素通しするので、 先頭処理が不要な曲を混ぜても従来どおりの出力になります。

スペクトルノイズ除去との違い

冒頭のクリックは時間軸の問題(波形の不連続)なので、先頭カットで対処します。 一方、曲全体に乗る「サー」というヒスノイズは周波数軸の問題なので、 復元・マッチタブのスペクトルノイズ除去を使います。別の道具です。

なお、このスペクトルノイズ除去は FFT を使った古典的な手法であって、 ニューラルネットワークではありません。 声向けには RNNoise を使った AI ノイズ除去が別に用意されています。

手元の曲で試す

登録不要・インストール不要。音源はアップロードされません。

無料でスタジオを開く